っていうかですね、さすがに前の日に行けなくて、急遽、首里城に観光しに行った私としては、
次の日に玉泉洞に行かなくてどうする!ってなかんじで、いつもの時間(昼の12時ごろ)に起きて、行って来ました。
今回は、母と姉は一緒に行かないって事で、
「あたいに着いてきな!」
と、かっこよく出発!が、実際は道もわからない私としては、不安を抱えつつ、
地図を見ながら目的地である玉泉洞に向かいました。
行く途中に、沖縄らしい椰子の木が道の所々植えられていて、
沖縄人の私としてはおなじみの光景なのですが、やすだくんは沖縄に始めてくるわけで、
かなり物珍しかったようです。道ばたの椰子の木を確認するたびに、感嘆の声を上げていました。
やっぱり、めずらしいのでしょうか?
あまりにも普段見慣れている椰子の木なので、そこに当たり前のように存在する椰子の木がいつから生えているのか?
なんて考えもしませんでした。
で、いろんな事に興味を覚えるやすだくんとしては、見逃すはずもなく、早速、
つっこんだ質問をされました。
「椰子の木は、沖縄をアピールしたいわけ?っていうか、自然と生えるものなの?」
そんなこと聞かれても、困るんですけど・・・どうなんでしょう?
さすがに、自然と生えているわけではないのでは?あー、わかんないな・・・
てなかんじの会話をしている内に、目撃してしまいました!
所狭しと生えている椰子の木を。実は、養殖していたんですね。
木と木の間に人が入る隙間なんてあるの?っと言いたくなるくらい、密集して植えられていました。
きっと、そこで、椰子の木をある程度まで育てて、植え替えしているんでしょうね。
ま、考えればわかることでした。あはは・・・
そんな楽しげな会話をしている内に、着きましたよ。玉泉洞に。久しぶりだな〜玉泉洞。
着いた時間はちょうど15時を回ろうとしている頃で、ハブとマングースの決闘が始まるところでした。
グットタイミングだね!
適当に展示物を見て回った後に、決闘会場に。
そうそう、ハブとマングースの対決って看板に書いてあるんですけど、
本当はコブラとマングースの対決なんです。ハブは毒を抜くことが出来ないので、
コブラで戦わせているみたいです。でも、そんなんじゃ、マングースが勝に決まってるよね?
未だかつて、コブラが勝つところを見たことないです。
で、案の定、マングースが勝ちって事になったけど、マングースもコブラもやる気無しってかんじで、
やる気があるのは司会のおじちゃんだけ。
私たちは、決闘会場を後にし、いよいよ今回の玉泉洞事件の現場に赴きました。
順路としては、決闘を見た後、玉泉洞の鍾乳洞を見に行くわけですが、その入り口で事件は発生しました。
入り口には、琉装したお姉さんとカメラを持ったお兄さんが立っており、強制的に写真を撮っていました。
私は、その写真を買う気もないので、取りたくないという意志表示をしたのですが、
「絶対撮って行け!」
みたいな感じで、本当に強制的に写真を撮られました。っていうか、私は、絶対に写真を買わないぞ!
っと、心に誓い洞窟の中に入っていったのですが、しばらく歩いたところで、
やすだくんの様子がおかしいことに気が付きました。
どうやら、彼は、入り口で写真を撮られたことをものすごく気にしているみたいで、
買わなきゃいけないのか、買わなくていいのか、もう、
どうしていいのかわからなくて動揺しているようでした。
この状態になったら、大変ですよ。その写真を買わなくていいという事実を確認するまで安心できずに、
そのことばかりを気にして、観光どころではないのです。もちろん、どきどきしているので、
話しかけても上の空で、私の言葉を聞く余裕すらありません。結局、鍾乳洞を出るまで浮かない顔をして歩いていました。
そんなの、楽しいはずもなく、私はただ、長い道のりをひたすら歩くだけでした。
鍾乳洞の出口で買わされるのだろうと考えていたやすだくんは、
出口にそんな人影も見あたらなかったので、やっと笑顔を見せてくれました。
その後は、普通に王国村を観光し、所々で写真を撮り、楽しいひとときを過ごしました。
その間、私はあの写真がどこで売られているのか気になってはいたのですが、
やすだくんはすっきりした顔で昔の家を見て楽しんでいたので、刺激しないでおこうと心に誓いました。
忘れた頃に、問題の写真が現れました。順路的に必ず鍾乳洞の入り口の前を通るようになっていたようで、
やすだくんは、息を潜めて静かにその場所を通り過ぎました。
彼は、写真を販売しているおじさんに声をかけられると、買わなくちゃいけいと思っていたようです。
見るだけ見て買わなきゃいいのに・・・
どれだけ、むすっとした顔で私が写っているのかを確認したかったのですが、遠目からは、
私たちの写真があることを確認するだけで精一杯でした。