「じゃあ、この問題はコウジくんやってくれるかなー」黒板の前にでてくるコウジくん。
「あれ〜、先生〜、チョークないよー」
「あれー、なんでかなー。はい、チョーク」コウジくんに口にくわえてるチョークを渡す。
「うわっ! なんか、ぬめぬめしてる!」
「そりゃくわえてるからね!」コウジくん手の臭いを嗅ぐ。
「くさっ!」
「くさくないもん! ちゃんと嗅いで!」チョークをコウジくんの鼻に突き刺し!
「わーん!」コウジくん泣き出す。
わーわー。クラス騒がしくなる。
「わーん! っひっひ。わーん! っひっひ」
「わー、どうしよ!」黒板消しをコウジくんの顔の前でぱんぱん。
「ごほごほっ、むほむほっ」コウジくんむせる。
「ほーら、泣いた顔がもう笑った!」
「笑って、っひっひ、ないもん! っひっひ。ごほごほっ」