しんくろちっく


同じ内容を違う人が書くと、
ちょっと変わったニュアンスになってしまうんですね〜

やすださんの日記は ここ
どっちがホントだと思いますか?→ 投票結果

やすだ  

=よしいくぞ!!=
せっかく四国に来たんだから、徳島だけでなく違う県に行ってみよう!ということで、高知県の温泉に浸かってきました。気持ちよかったです。
次の日、宿を出発して何度か道を間違いはしたものの、地図を片手になんとか国道にたどり着きました。その地図によれば、どうやら、高知県には『安田町』があるらしい。
ほんとか?と言いつつ、車は安田町に入りました。どこか車を停めて記念写真でも撮ろうと思っている矢先に、安田橋を通過。その後、良さそうなスポットが見つからずに、そのまま安田町を通過。全国の安田さんのご先祖さまは、安田町出身なのではないでしょうか。

もしかしたら安田町出身かもしれないやすだくんは、道の駅にある鯨博物館(だったかな?)の売店でなにやら気になるモノを発見したようです。
鯨博物館だから、クジラのぬいぐるみがあるのは分かるのですが、なぜか、そこにはサメのぬいぐるみもおいてありました。しかも、1個だけ。バカ売れなのか、売れなくてやっとで売れて残り1個なのか、ま、とにかくそのサメのぬいぐるみがものすごく気に入ったみたいです。そのぬいぐるみは(クジラやイルカのぬいぐるみもそうだったのですが)お腹のところから手を入れて口が動かせる仕組みになっていました。
たぶん、そこに惹かれたんだと思います。かわいらしいぬいぐるみが一瞬にして凶暴化するところが魅力的だったのでしょう。私はイルカを、やすだ君はサメを手に持って、お互いの手に噛みついて遊んでいました。店員さん以外誰もいない静かな売店で。(ちょっと恥ずかしかったです。)
そのサメは4500円でした。ま、ぬいぐるみとしては妥当な値段だな。と、私は思ったのですが、やすだ君は『高い…』と思っていたようです。でも、あきらめきれずに、いろんな商品の棚に置いては、遠くからそのサメを見る。または、違う角度からサメを観察し、どれくらいこのサメが欲しいか、吟味しているようでした。
結局、そのサメは購入することになり、すぐにそのサメは、車の後部座席の上の棚に飾られ、ヘタっとなっている背ビレを一生懸命ピンと立てていました。なんだか、とてもうれしそうでした。

道の駅から少し行ったところの神社に立ち寄りました。案内の通りに坂道を上っていったのですが、なかなか目指す神社にたどり着かないので、一度は引き返そうとしましたが、我慢して、山道を登っていきました。
信じて上ってきたかいがありました。早速、近くの駐車場に車を止め、案内板を二人で見てると、神社の方からカップルが帰ってきました。そのカップルはやたらとテンションが高くっていうか、男だけがやたらとテンションが高い…彼女(らしき女性)もそのテンションに合わせていましたが、少々疲れ気味のようでした。私たちは、思わず、顔を確認してしまうほど、盛り上がっていました。

何って言っていたかな??あ、そうそう、

彼氏「僕は運転が好きだから、全然疲れていないよ。!!」
彼女「ホントに大丈夫?」
彼氏「大丈夫!大丈夫!!!」
助手席側の扉を彼氏が開けてあげ、彼女を車に乗せる。
彼氏「よっし!いくぞ!!」
彼女「おー」

その間、私たちは固まってしまいました。まぁ、車に乗る前の会話はいいとしても、車に乗るのに、なぜ、自分でドアを開けない!っていうか、自分で開けて乗る!
しかも、出発のかけ声が「よしいくぞ」だよ。どこかの演歌歌手じゃないんだからさ。

車が見えなくなるのを確認して、お互いの口からでた言葉は、
「さむーー」
でした。常夏の島から四国に行った私としては、十分に寒かったのですが、彼らの言葉でさらに、寒くなってしまいました。
Dec.2, 1999
サボテン



[戻る]