モルダーとスカリー  第1章


 とある建物の中。中は薄暗い。

スカリー「ここはどこなの? モルダー」
モルダー「我々を応援してくれる人が指定してきた場所、東京
          理科大学経営学部さ」
スカリー「モルダー、私たちを応援してくれる人なんていなわ。
          現にXファイルは潰されてしまったじゃない。
          騙されているのに気付いて、お願い」
モルダー「うーん、そう言われるとXファイルセカンドのコピ
          ーは『全ては否定される』だし、僕のアクセスパス
          ワードも『TRUSTNO1』だし、スカリーちゃ
          んの言う通りかもしれにゃーい」
スカリー「とにかく会わないで。これ以上危険を冒さないで」
モルダー「でもねー、スカリーちゅわーん。ここの扉の中が指
          定してきた場所なんだー。入るのだー」
 スカリーとモルダー扉から中を覗きこむ。
スカリー「!」 モルダー「・・・ものすごい出席率だ」 スカリー「ほとんどの席がうまっているわ。こんなことは通常 の大学の講義では見られない光景だわ。後ろの人は 双眼鏡を使って白板を見ている・・・・」 モルダー「違う、よく見るんだ。ああいう連中は白板を見てい ると見せかけてマリさんをみているんだ」 スカリー「モルダー、マリさんっていう人をよく見て!」 モルダー「!・・・・異常だ」 スカリー「常軌を逸しているわ。あんなに大きいはずがないわ。 中に鉄板か何かを入れているに違いないわ」 モルダー「スカリー、素直になるんだ。科学的根拠だけではこ の世の中の全ては推し量れないはずだ」 スカリー「モルダー、もうやめて。こんなことに関るのはよし ましょう」 モルダー「それにしても大きい。桃レンジャーみたいだ」 スカリー「早く、ここから出ましょう。掃除のおばさんも変な 目でこっちを見ているわ。これ以上いるのは危険よ!」 モルダー「スカリーちゃーん、分かったのだー」
 スカリーとモルダー経営学部を後にする(スクールバス使用)。
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