で1匹だけオスがいます。名前は『イチロー』。やー、たぶん、あの『イチロー』だと思いますけど、ここはあえて確認していません。っていうか、そうだから。そんで、家出中の犬の名は『ミリー』。この名は私がつけました。別に深い意味はありません。その当時、読んでいたマンガの主人公の女の子の名前が「ミリアム」で愛称が「ミリー」だったので。ねー単純でしょ? 私がつけた名前だから発音もちゃんとしてほしかったんですけど最後まで「ミリ」と家族はよんでいました。私だけです。「ミリー」と語尾をのばすのは。いいけど別に。
本当のこと言うと、イチローとはあまり仲良しではありません。ていうか私が千葉に住むようになってから、かうようになったので、私のこと、おぼえていない(?)、認識していない、ようなんです。やーでも、ViVi以外はおバカ(人なつっこいともいうけど)で誰にでもしっぽをふっちゃうので仲良しなのかもしれない。私としては、やっぱりViViの方がだんぜんかわいく思うわけで・・・。
私よりは、あきらかに会ってる回数が多い親戚でさえほえちゃいますから。で、もちろん、私には愛情こもったほえ方なんです。同じじゃないっすよ!ちがいますから。そこは。でもViVIもおばさんになってしまい、たまに、間違う時があるのです。私にほえる時がある。で、ViViに「なおみだよ!」と教えてあげると、「わ?わんわーんわん?」(えっなおみ、なーの?)と、急に態度が変わる。その時、母は「もう、なおみさのこと忘れちゃったのよ」とかなしいこと言っちゃいます。
まあ、やっぱり、年に1回会うだけですから、忘れちゃうのも仕方ないかなって思うけど、たまたまその日にかぎって父が仕事から帰ってきたときにViViは間違えてしまい、さすがに今回はやばいだろ?ってかんじで、うろたえてました。もちろん、家で一番偉いのは父であることはViViも分かっていて、間違ってはいけない人を彼女は間違えてしまったのだから、その晩は、父の晩酌につき合うことになったのです。晩酌といってもViViがお酒を飲むのではなく、父がお酒を飲み、お酒くさくなった息をViViに『はあ〜』とふきかけるだけなんですけど。おもいっきり顔をのむけるんだけど父に顔をつかまれて抵抗できないまま、彼女は変な顔をしながらにおいかいじゃってます。
最近では彼女も学習したらしく、誰でも近くまで行かないとほえなくなりました。母の話しでは「あまりにも間違えちゃうからViViも自信なくして近づかないとほえなくなったよ」。さすがにViViも近くまで来ると、家族か他人か判断できるみたいで、家族にはほえなくなったようです。彼女にもいつか自信をとりもどせる日が来るのでしょうか?