この前、コンタクトを新しくしに徳島駅に行きました。駅付近って、署名活動してる人とか、アンケートとってるおばちゃんとかいるんで、足早に下向いて歩いてたんですけど、僕に目をつけたらしい女の人が「アンケートお願いしまーす!アンケートお願いしまーす!」ってしつこく付いてきて逃げ切れず、しょうがなく立ち止まり、
「アンケートってなんすか?」
ってむっとしてその女性見ると、ぬわっ! かわいい! 超笑顔! この前の知ってるつもりに出てた「はしのえみ」とかいう女性な感じの正のエネルギーでてる系の顔なんすよ!
「結婚観に関するアンケートです」
なんでそんなもんを答えなきゃいけないと思ったんですけど、無知な僕はブライダル系の人たちなのかな?って思って
「いいっすよー」
って言ってしまいました。第1問「性行為は結婚前に他の人とめちゃめちゃしていいか、1はめちゃめちゃして良い、2はちょっとして良い、3はだめ、で、どれ?(という感じの問)」
「2っすかねー」
って、なんでこんなことはしのえみさんに答えなきゃいけないのかよく分からないなーと思ったら、はしのえみさん以外にもうひとりひょろっとした同じアンケートとってる同年代の男にも囲まれてしまいました。
あー、なんかやばい感じ、とそのとき気づきました。壺とか買わされちゃうかも。どうしよー、どうやって逃げようと考えてると、男がアンケート以外にも僕とはなしを盛り上げようと、アンケートの合間に
「地元の人じゃないですよね?」
「どんな会社で働いてるんですか?」
「首相変わりましたよね」
とかいろいろ話しかけてきたんですけど、えー、はい、あーとか生返事してました(かなり訊く方はむかつく感じで)。はしのえみさんに「学生さんですか?」って訊かれたときは元気良く「ちがいます!」って答えたんですけど、男からの質問には脱力気味に答えました。
後に続く質問はぜんぜん結婚観に関するものではなく、それ系の「輪廻転生」「神様」「天国地獄」に関する問いが続き、本格的にやばいと思ったんですけど、ふたりに囲まれてる僕はどうすることもできずに、まわりを流れていく雑踏に助けてくれ〜と心で祈ってました。
最後に「で、僕らはサークルやってるんですけど、スポーツとかもやってるんで良かったら来てください」って言われたんで
「行きません!」
ってでかい声で言ってみました。男はかなり困ってました。僕は最後に去るときにはしのえみさんに「がんばってください!」とか言ってました。なんで、僕が応援しなきゃいけないのかよく分からないんですけど、なんか応援してしまいました。
帰途、今のできごとを反芻しながら帰ってきたんですけど、はしのえみさんに会えるならサークルに行ってもいいかもなんて思えてきて、いや、だめだ!だめだ!だめだ!とか思ったりして、っていうか、あの男ははしのえみさんとどういう関係なんだ!とかすごい状態のふたりを想像して違う!違う!違う!って悩みながら帰ってきました。
壺とか買わされなくて良かったですけど
「えみっち〜、今日も入会者いなかったな〜」
「鈴木くん、がっかりしないで! 輪廻転生!」
「そうだよな! えみっち! 俺ら輪廻?」
「転生!」
「らーらーらららー」
って2人で肩組んで歌いながら帰ってくんだな〜と思うとなんかくやしかったです。