この前、三越の6階で「クリスチャンラッセン、天野喜孝展覧会」ってのを無料でやってたので行って来たんですけど、もう、絵画を買わせようとする勧誘員だらけ。怖い。お客さんより勧誘してる人の方が多くて、絵なんて落ち着いて見てられないし。無料の展覧会っていつもこんなんなんすか?
なおみさんと一緒に行ったんですけど、なおみさんは目当ての天野さんコーナー(勧誘員でいっぱい)に入っていってしまって、僕は見たいけど行く勇気がなく、取り残され、しょうがなく順路を奥まで進んで出ちゃおうと思ったら、行き止まり! しかも、ここも勧誘員が机まで用意してたくさんいて、うわ、出られない! 出口? 出口どこ? うわ〜。完全にパニックになってしまって、道を逆にたどり、おどおどしてると、ひとりの勧誘の男の人が「あの、アンケートありますか?」と声をかけられました。
そうだ、入り口でアンケート書かされて、それをなおみさんが持ってて僕持ってないじゃん。不正入場? 違う、違う。えっと、「あ、あの、一緒に来たもう一人の人が持ってます」って逃げる。で、再び天野コーナーへ。でも入っていく勇気がなく、のぞき込むけどなおみさんいなくて、しかも外に出る方法が分からなくて、迫り来る勧誘員。
「これ新作なんですけど、いいでしょう? 120万円」
「ラッセンはこの青色がいいですよねー 200万円」
「やっぱ、イルカですよね、イルカ 130万円」
「あれー? あなた無職なのにこんなとこ来てどうするつもりですか? 150万円」
「ここはお金がある人が来るところなんですよねー 250万円」
「これでうまい棒買ったら25万本 250万円」
怖い。まじで怖いと思って、あたふたあたふた、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてると、なおみさんを発見! あー、助かった。なおみさんの陰に隠れるぞ。さささっ。よし、OK!
なんだか自信満々のなおみさんに「天野さんの見た? 見なよ」と言われて、天野さんコーナーへ。
やっと絵を拝見できたわけですけど、けっこう買ってる人いるんすねー。驚き。絵一枚で半年くらい生きれるっすよ、これ。
天野さんの中では赤一色で書いてある絵(100万円)がいいな〜と思いました。ラッセンはどれもいいなと思えるのがありませんでした。ラッセンの絵は嫌いです。あんな絵のどこがいいのかぜんぜん分かりません。っつーか、僕、天野さんの絵もそんな好きじゃないのに、なんで、こんなとこ来ちゃったの?
なおみさんに連れられて出口へ。結局、出口は、入り口でした。入り口から出るわけです。気付かなかった! これ、ひとりで来たら大変なことになってたなー。閉展まで出られないでずっとおどおどしてたじゃん。出られて一安心。心からほっとしました。
お土産に僕は天野さんのポスター(飾ってない、未だに放置プレイ)、なおみさんはラッセンのはがきを貰って帰りました。