COPYRIGHT:Naoyuki Murakami 1996
ボディヒート2とレディバンパイアを字面から判断してプロファイリングする
知識をひけらかすもなにもないです。あとボディヒート2ってなんすか。レディバンパイアってなんすか。聞いたことないなあ。まあ字面から判断してプロファイリングすると、
1995年度アメリカ作品。予算の関係上、約90分以下。配給元は聞き馴染みの全くない会社。日本のビデオ販売会社はバップと予想。
これも予算の関係上、スタッフにも聞き覚えがない。時としてSFX担当のスタッフには、今まで特撮をした映画が名前の横に偉そうに記述してあるが、その多くは「おまえ自慢になんねえよ、それ。」という映画が書いてある可能性あり。(例「クリッター3」「ハロウィン5」「スキャナーズ4」など)
タイトルは原題と著しく変わっている可能性大。(特にボディヒートはデニーロ、パチーノの「ヒート」に由来しているとも考えられる)
ビデオのジャケットは、販売促進の追求の結果、ある種の傾向が見られる。つまり
Viorence
(暴力)、
Action
、そして
Eros
(女の裸)これら3つのいわゆる”VAE理論”が成り立っている。つまりネームバリューのないものがどうしたら人目をひくようにするか、それにはビデオ業界で依然需要の高いアクション映画を全面にアピールする一方、タランティーノに代表される現在の暴力過剰気味の風潮をくみ取り、さらに最後のとどめとして”セックス”。以上のようにこの理論にあてはまるものは、「B級映画」という一般的名称にカテゴライズする事ができる。この2本はこの典型的例である。
内容的には全くオリジナリティは感じられない。しかしある種の図太さ(主人公が何回撃たれてもなかなか死なない、”ミニチュアの家を燃やしてなにが悪い”といういさぎよさ、ビデオジャケットでヌードになっている女優とその同一人物と思われる、実際劇中で脱いでいる女優との埋め難いギャップ、唖然とするほかないストーリー上の省略など)はある意味評価できる点もある。
テレビ東京木曜洋画劇場の枠内で放送されることになるのは必至。
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