COPYRIGHT:Naoyuki Murakami 1996

パフィーのいない紅白


 最初パフィーが紅白出ないって聞いた時は、ちょっと腹立ちましたね、実際。ま、でもテレビ神奈川のライブ番組に出るから出場できないっていう正当な理由があったから良かった。

 しかしもう米米とか出んなって感じしない? なぜって首傾げる奴もいるわ。あのヤク中女。華原&小室。 あとグローブ。全国のお茶の間でマークの存在意義についてヤングチームとアダルトチームに別れて、壮絶な議論が展開されると思うよ。
「楽器ひきもしない、歌いもしないあの男は一体何なんだ??」
ってお父さんとかおばあちゃんとか。

 あと安室。本当、気持ち悪いからテレビ出ないで。頼むから。新曲で髪の毛上げて歌ってるけど怪物って感じ、あれ。あれに似てる。映画版トワイライトゾーンの3話目で出てくる飛行機のエンジンぶっ壊すグレムリン。あんな感じ。

 あと司会の松たかこ。 松たかこは嫌いじゃないのよ。むしろ顔とか好きなんだよねー。その松たかこを大河ドラマとかに積極的に出したがるNHKの腹黒さ、あさましさ。例えば電気とかケンイシイとかテクノムーヴメントを頻繁に番組にとりあげるけど、なーんか背伸びしてる感じなんだよね、NHKの番組って。常に時代の先端を意識してるっていう自負があるのかな。けど古い感覚からの視点になってる。おっさんの視点っていうの? なんか会社の若い女子社員に教えてもらった知識を家に帰って娘に対して使いたがる中年おやじのような。

「右の子は大貫亜美ちゃんっていうんだろ?」
「お父さん、なんで知ってんの?」


それと同じ。「テクノって知ってる?最近盛り上がってるんだよ」なんて番組で言われてもどうもピンとこない。むしろポマードをつけたおやじの頭を想像しちゃうんだわ。んで松たかこ。そんなNHKには彼女はうってつけなんだな、これが。若いやつらにはロンバケとかこん誰で、中高年には「歌舞伎の松本幸四郎の娘」ということで。すごくくさい。本来の意味とは違うけどくさいって言葉が似合うよ、NHKには。

 なんかさあ、NHKって西田ひかる好きじゃん?  けど若年層には全く人気ねえじゃん? そんな感じになると思う、松たかこは。推測だけど多分西田ひかるを番組(例えば「歌謡コンサート」とか「2人のビッグショー」とか)にだすのは”孫娘”っていう認識があるんだろう。NHKにも、その番組を見るようなじいさん、ばあさんにも。孫娘をかわいがるっていう。ということで紅白は勝手にやれと。




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