「フェイクっちこんばんは〜。って、まだサナギ〜? ぷっぷっぷー。もう、いつになったらふ化すんの! この日記ってわたしがメイン? ぷっぷっぷー」ここで、ざりゆみっちサナギがないことに気付く。
「って、あれ? いない! サナギ消えてるし! まさか盗まれた? って、あんな気持ち悪いの盗む人いないよね。って、なんかやな予感。うわっ、なに、この圧倒的な威圧感? なんか、後ろにいる!!」
かっ! ざりゆみっち振り向く。
「ざりゆみっち〜、おひさ〜、蝶になっちゃったよ〜ん!」
「うわっ! 威嚇! にん! 威嚇! にん!」
「ちょっと、ちょっと、ざりゆみっち!」
「うわっ! 来ないで! 威嚇! にん! 威嚇! にん!」
「わたしだって、なおみだって!」
「い、威嚇、ににに、ん? ・・・って、フェ、フェイクっち? まじで? もうびっくりしたな〜。こわいよ〜。っていうかでかいよ! なにこの羽?」
「だから蝶だって。いいでしょ!」
「っていうか、胴体の模様なに? キモチワルイよ〜、それ〜」
「なんで、気にしてること言うの! いいんだもん! 化粧塗りたくってくから大丈夫なんだもん!」
「あ〜、やっぱりそのしゃべり方、フェイクっちだよ〜、なんか、なつかし〜」
「なつかしくない!」