「こちらいもむし子供電話相談室です!」
「もしもし」
「はーい、いもむしお姉さんだよ。どんな相談なのかな?」
「どうして血は赤色なんですか?」
「え?、緑色だよ」
「赤いよ」
「緑!」
「だって転んで怪我したとき膝から赤い血がで・・・」
「錯覚! っていうか、そんなことでいちいち電話してこないでよ!」
「・・・」
「ちょっと、電話してきて黙んないでくれる?」
「・・なんだよ! この小太りいもむし! ガチャン!」
「(ツーツーツー)・・・」(トゥルルルルル、トゥルルルルル)
「はい、こちらいもむし電話相談室です!」
「もしもし」
「はーい、いもむしお姉さんだよ。どんな相談なのかな?」
「友だちに負けないプロレスの技を教えてください!」
「うーん、お姉さん、プロレスとか知らないからねー、分かんないなー」
「なんで」
「なんでって言われても(笑)。っていうか、こんなのどう? 給食にコオロギ入れるとか?」
「それプロレスの技?」
「それじゃあ、果物ナイフで刺すってどうかな? 友だち死んじゃうけど」
「・・・」
「ちょっと聞いてんの!」
「ガチャン!」
「・・・もう! なんなのー! だから嫌いだよ! 子供って!」