「今日も始まるよ! もんしろお姉さんといっしょ!」わー。子供たち、わらわらともんしろ姉さんに集まる。
「っていうか、わたしにまとわりつかないで! むかつく!」
わー。
「だから、わーじゃないって! 羽触らないで!」
わー。
「今日はみんなと一緒にお歌を歌うよ! って、羽引っ張らないでよ! 切れちゃう!」
羽をふりふり。何人かの子供が振り払われて、床に頭をぶつけて泣く。
「じゃあ、もう勝手に歌うから後からついてきてね! 1番! 突然のキス、反則だわ〜。冬だから脇毛少し生えてるわ〜。音速で奪って欲しいの〜。試食品」
わー。
「っていうか聴いてよ! 騒ぐな! もう! 2番いくよ! 耳にピアス、凧糸通すわ〜。手ぶらで凧上げできるのよ〜。力尽くで奪って欲しいの〜。受信料」
わー。
「また来週! って、触覚引っ張らないで! 痛っ!」