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1999年10月13日

名探偵フェイク姉さんの事件簿

「犯人はこの中にいます!」
「え?」
「え!」
「まさか、どういう動機でミミズ子を殺さなきゃいけないんだよ。そもそも自殺だっていう可能性もあるんだぜ」
「自殺ではありません」
「けっ、フェイクさんよ、じゃ、一体誰が犯人なんだよ、俺にはアリバイがあるからな、早く、答えろよ、デブ」
「デブ? わたしはデブじゃなーい!」

近くにあった花瓶を掴み、洋一郎の頭に突き落とす。ぎゃっ! 洋一郎は頭から血を流しながら倒れる。ぴくぴく。足を痙攣させている。

「はあ、はあ、はあ」
「きゃー、人殺し〜」
「人殺しじゃないもん! この人が悪いんだもん! 騒がないで! この人みたいに頭叩き割るよ!」
「ひーっ!」
「えっと、さっきの犯人はあなた、加奈子ね!」
「違います!!」
「いーんや、違わない」

そう言ってフェイクは加奈子の襟首を掴み、二階の窓から一階のアスファルトの地面に向かってたたき落とす。きゃー! ぐちゃり。

「なんでみんなそんな目で見るの! 事件は解決したでしょ! っていうか、デブじゃないもーん! ふくよかなだけだもん!」








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