「はい、というわけで、今日は『熱烈いもむし娘フィフティーンシックス』がヒット中のフェイクなおみさんに来ていただきましたー、こんにちはー」
「はい、こんにちはー」
「今日の衣装もステキですねー、トレーナーに短パンですか?」
「はい、部屋着のまま来ました」
「しかも、襟がよれよれですね」
「はい」
「というわけで、そんなフェイクなおみさんなんですけども『熱烈いもむし娘フィフティーンシックス』がスマッシュヒット中ということですが、えっと、今何位くらいでしたっけ?」
「175位です。っていうか、スマッシュヒットのスマッシュってなんですか?」
「なんだろうね、よくわかんない、雰囲気じゃん、そんなの」
「へえ。っていうか、いきなりくだけたしゃべり方ですね」
「いいじゃん」
「いいんですか」
「はい、というわけで会話もはずんではずんではずみまくりなんですけども、この歌の『フィフティーンシックス』っていう言葉なんですけど、フィフティシックスの間違いでは?と巷では言われていますが」
「はい、56って言いたかったんですけど、間違えました」
「あ、そう、じゃ、その意味、訊いとこか、一応」
「なんか、またくだけた言い方になってますね」
「うん」
「意味は56人くらい集まればいいかな?みたいな感じです」
「へえ、よく分かんねーな、おい。ということでね、今日はね、フェイクなおみさんに来ていただきました。今日はどうもありがとうございました」
「こちらこそ、どうもでした」