四万十川源流への道(後)

July 02, 2000 11:36:05 PM


後編です。四万十川の源流に行った後に「カルスト台地」ってのを目指すことにしたんですけど、僕的にはこれが一番良かったです。人いないし、寂しい土地だったしで。

しばらく運転して(というか源流からかなり運転して)、山道を進んで行ったら分かれ道になってました。霧で前見えないし、薄暗いし、すれ違う車がぜんぜんいないしで、ちょっと怖くなりました。で、おそるおそるひとつの道を選んで進んでいくと、わっ!道路にでかい石落ちてるし! こんなの落ちてきてミニカに当たったら確実に死ぬじゃん!ってびびりました。半端な大きさじゃないし、至る所落石だらけなんすよ。

はて? 落石がそのまま道路に放置されてるってことは誰もここをメンテナンスしてないってこと? あれ? と思いつつ進んでくと、ぬわっ! 行き止まり! こわっ! 霧の中に突然現れる壁。これ、まじで、崖とかだと落ちてるねーとかひきつり笑い顔でUターン。村さんに倣い落石写真撮ろうとかいう余裕全くなし。皆無。

で、分かれ道に戻って、違う方の道を進むことにしました。「っていうか行き止まりなのになんで標識も何もでてないんだよ!」とかやすだは言ってました。今思うと霧で見えなかったんすかね? それくらい霧がすごかったんすよね。で、車を止めるスポットがあったので止めて、あたりを見物してみることにしました。

って、止めたらここがカルスト台地の本拠地でしたよ。本拠地っていうか中心? っていうか、霧すごいっしょ? 写真見ても分かるでしょ? なんか、現実じゃないみたいなんすよ。あの世みたいな感じなんすよ。で、しばらくうろうろしてると霧が晴れてきました。

あれ? もしかしてここってすごく見晴らしいいとこなんじゃない? って、そりゃそうです。山の上なんすからね。山っていうか台地? みたいな? でも、霧でまわりがよく見えないのでカルスト台地の全貌がどういうものなのかぜんぜん分かりません。西出くんは「牛だ!牛だ!」と喜んで牛に近づいて写真をパシャパシャ撮ってます。牛好きです。っていうか、気付けばまわり牛だらけです。柵ありますけどね。

僕はかなり弱弱な人間なので、牛を間近で見るのが怖く、遠巻きに牛を見てました。西出くんは相変わらず、「あ!オシッコしてる!オシッコ!」と牛に夢中です。僕はなんだか、牛がこの柵からでてきた場合逃げ切れるかとそういうことばかり考えてました。でも、牛ってそんな凶暴なものじゃない? っていうか、でも闘牛ってあるもんなとかいろいろ考えてました。あれとは種類違うから人は襲わないんすかね。よく分かりません。

この右の写真の岩みたなのが点々としてるのが「カルスト」っていうことなんすか? って、誰に聞いてるのか分かりませんけど。多分、そうなんでしょう。晴れてるときに来れば見晴らしはかなりいいかもしれないんですけど、なんとなく1年中霧系? まわり視界悪い系? そんな印象を僕は持ちました。なんか、ここは僕的に良かったです。思い出に残りました。牛のオシッコの豪快な音とか。寝ながらしますからね。

で、また霧の中しばらく進行方向に進みました。わっ! こんなところに食堂! なぜに? 客いるのかよ! って感じなんすけど、先客(カップル)が駐車場に止めてました。というわけでここでごはんを食べることにしました。ぱくぱく。で、戻るとまだカップルが駐車場にいました。なにしてんだ!僕らがごはん食べてる間になにしてたんだ!と思いました。西出くんは「彼女がけっこう綺麗」と言ってました。綺麗な女性はいいっすね。細胞分裂でぼんっぼんって増えて欲しいです。

で、帰路につきました。ここから4時間くらいはかかりました。ま、でもここから4時間で帰れるってのはXハイウェイ(四国の高速道路の総称)ってのは便利ですよ。お土産ですけど、「巨乳ちゃんがゆく」「アップル通信」です(写真は巨乳ちゃんがゆく)。源流の家を過ぎた辺りのコンビニで買いました。むらむらしてたので。ええ。

ちがう、ちがう。むらむらしてたから買ったんじゃなくて古いエッチな本が3割引きくらいだったからなんすよ。古いって言っても多分、2、3ヶ月遅れなのが。すごーいと思って2冊を選んでレジに持っていきました。で、レジの若い女の子(なんで若い女の子なんだ!)に出したらふつうに精算するんすよ! ぴっぴっとか音させて。僕はまずい!と思い「レシートもらえますか?」とレシートもらって抗議。「これ、800円じゃないんすか!!」女の子「あ、すいません」。精算やりなおし。西出くん見ぬふり。

車に戻ると西出くんはひとり爆笑してました。

次の日に西出くんは姫路に向かって帰っていきました。めでたし、めでたし。


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