プチホテル リゾート気分で久米島(前編)

13:40, Oct 03, 1999

なおみさんと一緒に沖縄の左側にある孤島、久米島に行ってきました!

台風が来てたときだったので、船の切符を買うとき売場のお姉さんに「帰りは出ないかもしれないですけど、よろしいですか?」と訊かれました。そのお姉さんの予想通り、帰りのその船は出ませんでした。

で、かなり長い間、船に揺られて久米島に着きました。気持ち悪い〜。ここで滞在する民宿は『プチホテルふくぎ』というところらしいです。なおみさんの話によると民宿の人が迎えに来てるということだったので、ふたりしていないかなーって探してたんですけど見つかりません。

僕的には当然「○○様」とかいうカードを掲げて綺麗なお姉さんがにこにこ顔で僕を待ってくれて、花のわっかをしてキス!キス!キス!してくれると思ったんですけどいません。なんで? おかしいな? 嫌われてるのかな? などと考えつつまわりを徘徊すると発見しました。「ふくぎ」という名前の入ったワゴン車が止まってます。

出迎え女性

走り寄って運転手さんであるおじさん(宿主)に確かめると「これが迎えに来ている」という状態らしいです。なんか横柄だなと思いました(伏線)。が、そんなことを顔に出さずにプチホテルへ。プチというだけあって、みなさんが予想してるようにただの民宿です。でも、せっかくなおみさんが押さえてくれ宿なんでそんなこと言えません。

この民宿のプチさはすごくて、部屋のエアコン2時間100円、テレビ2時間100円でお金を備え付けの機械に入れないと動いてくれません。

「ふーー、やっと着いたー。暑い〜、エアコンエアコーン」

(スイッチを押そうとして固まる)。しぶしぶお金を投入。ふー、涼しい〜。お金入れたんだからもう温度設定18度! 食らえ! と酷使しました。テレビは我慢して観ないようにしてました。っていうか、別にケーブルテレビに繋がってるとか、Hなビデオが流れてるとかそんなんじゃなくて、普通の民放しかやってないのに2時間100円ですよ! ちくしょー! こういうところがプチなのか!



で、結局、久米島滞在して間もなく、台風が接近してきました。次の日の朝食のときに宿主のおじさんから「今日帰らないと明日は帰れません」と冷静に言われて帰ることにしました。おまけに行きに乗った高速艇は欠航でフェリーしか出ないとのことでした。急きょ、その朝9時半発のフェリーに乗ることにします。

「あ、あの、えっと、そのフェリーに乗りたいんですけど、いつごろ、ここに・・・(もちろん車で港まで送ってくれると確信している)」
「この8時50分のバスで間に合います」
「・・・(バス?)」
「でも、このバスは空港行きなので港で下ろしてくださいって言わないとだめです」

なぜ? なぜ、送ってくれない! こんなに困ってるのに! 台風来てるんだぞ! 僕らは客だぞ! 行きは送ってくれてなんで帰りは自力で港まで行かなきゃいけない? じじい! とか思ったんですけど

「あ、分かりました」

とぼそっと返事をして自室に引き上げました。ガチャ。もあ〜。エアコンきいてないー! ちくしょう! すぐ出るから使うのもったない! 汗でる。くそくそくそ!! こういうところがプチなのか!



そのプチホテルに別れを告げ(バカバカバカ!)、バスが止まるという高級そうなホテルの前へ。少し待ってたんですけど、なおみさんの提案でタクシーに乗ることにしました(このタクシーの料金が上がるのが異常に早い。かちっという音のたびに僕はビクッとなりました)。で、無事タクシーで港まで来てフェリーに乗り込みます。ひと安心。うそ。ぜんぜん安心できないひどい揺れ(2等客室)。なぜ? お前もプチなのか! プチフェリーなのか! (続く)




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