僕はキミに惹かれるに決まっているんだ。 それはもともと決まってることなんだ。 |
(1)短パン、短めのスカート、スパッツ等限定された服装をした女性が(2)ストッキングをはかずに生の足で(3)立っているところを(4)背後から(5)その女性に気付かれずに凝視しなければキミは見ることができない。確かにキミは存在している。たくさん存在している。しかし、いつも見れるわけじゃない。日常性の中に埋もれる。日常の風景となる。しかし、我々人類はキミを失ったとき初めてキミの美しさに気付いて愕然とするだろう。
キミの生い立ちを訊きたい。語りたくないなら語らなくていい。語ってくれるまで僕は待っている。いつでもキミが僕に語りかけてくれるのを待っている。キミはどこから来たんだい?
顔色が良くないね。キミの生白さはなんだい? 陽が当たってくれないのかい? 嘆くことは何もない。僕がキミの陽となろう。僕はしっかりキミの存在を感じる。目をつぶって天井を仰ぐと、キミが浮かんでは消える。深い湖の中にコンクリート詰めにされて沈められてもキミを想うだろう。今、こうしてキーボードを叩いてるときでも僕はいつでもキミを感じることができる。なぜだろう?
そう、僕はキミを包含しているからなんだ。僕という存在がそもそもキミを包含していた。これに気付くのに長い時間を割かなければならなかった。メガネ、メガネって言って探してて実は頭にかけてたなんていうのと同じだね。面白いかい? 僕はちっとも面白くないよ。
今、キーボードから手を離して、僕の中のキミを見てみる。どれどれ?