しあわせ気分で

1998/11/30

- 昼下がり、会社 -

泥 子 『最近、やすだくん、ぜんぜんデートに誘ってくれないなー。断りすぎちゃったからかなー。最近100%断ってるもんなー。あ、お中元送り返したからかなー。誕生日プレゼント本人が見てる前で捨てたからかなー。仕事中に話しかけてもうわの空だし、どうしたのかなー。っていうかいつにも増して半笑い度が増してるし。端から見てて気持ち悪いし。あんなにぞっとするものはないなー。庭の石をひっくり返したらムカデがとぐろを巻いるのと同レベルのいやさだなー。ってなんで私やすだくんのこと考えてるんだろう? 時間の無駄無駄。仕事しようっと』

泥子ちゃんのう〜ん





- 同時刻、会社の屋上 -

やすだ「ねー、すいちゃーん、僕、し・あ・わ・せ」
す い「むふ?」

もいちゃん

やすだ「すいちゃんには悪いんだけど、僕、し・あ・わ・せ」
す い「むふー」
やすだ「って、すいちゃん聞いてるー? 何気に生きてるといいことあるじゃんって感じ。すいちゃんもすいちゃんの生物であるところの素敵な雌の生き物に会えるといいね!」
す い「むふ!」
やすだ「え? 人間の女の子がいいの?」
す い「むふふん!」
やすだ「っていうか、根本的なこと聞いちゃうけど、すいちゃんをカテゴライズしてる生物って他に見たことないんだけど、どこかにいるの?」
す い「むーーー」
やすだ「あ、ちゃんといることはいるんだね、今度紹介してよ」




- 3日後、公園 -

やすだ「なになにすいちゃん、こんなところに呼び出して」
す い「むふう」
やすだ「あ、この前、言ってやつ?」
す い「むふーん」
やすだ「え? すいちゃんの妹? ってすいちゃん何気に妹いたの?」
す い「むー」

もいちゃん

やすだ「わ!! (これがすいちゃんをカテゴライズしてる生物の雌!) は、はじめましてー、やすだですー(っていうか全裸じゃん!)」
も い「むふふーん」
やすだ「・・・(しゃべり方は同じなんだな)」




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